参宮線 真夜中のC57 110

この写真は、伊勢神宮へ家族で行ったときに駅の方へ回ってもらい写したものです。コニカC35で写したものですが大晦日の夜中付近は真っ暗でMINOLTA16用のフラッシュをたいて撮りました。ストロボではなく球を交換するフラッシュです。暗くて絞りをあわせそこなったのか、もともと光量が足りないのかこんな写真になってしましました。ネガを見ると何も写っていない様に見えるぐらい暗く、同時プリントでは、焼いてもらえませんでした。プリントが無いので、記憶にもなかった写真ですが、以前母親が何かの話の中で「夜中に駅でフラッシュをたいて駅員さんが何事かとあわてて走ってきて、父親が謝っていた」という話をしました。「そんなことはなかったで」と言い返してからも、気になっていましたが、全く思い出せませんでした。ところが、最近ふと初詣のネガを見ると数枚の何も写っていない部分があるのでひょっとしてここにその母親の話していた物が写っているかもしれないと思い、もう一度よく見ると蒸気機関車らしき物が写っているではありませんか。急いでフィルムスキャナにかけ、いろいろと調整するとやっと見られるものになりました。鈴鹿川で客車を引く姿を見たあのC57です。27年ぶりに再会を果たすことができ胸がいっぱいになりました。そんなわけで、場所は不明ですがたぶん伊勢市駅ではないかと思います。

参宮線 伊勢市 1972年12月31日撮影 KONICA  C35